診断事例
新築物件の基礎配筋と建物傾斜のインスペクション
今回は新築住宅の調査での事例です。ご依頼いただいた買い主様からは「目に見えない小屋裏や床下などをしっかりと確認して欲しい。また、基礎に関しても以前住んでいた戸建住宅でひび割れがあったので、今回の新築住宅もしっかりと確認して欲しい。」との事でした。
外壁や屋根は特に問題なく貫通部の隙間なども丁寧に施工されておりました。また、室内や小屋裏、床下にも特に指摘事項はなく、大きなキズや施工上の問題も見受けられませんでした。
インスペクションは基本的に目視調査で行いますが、その際に様々な機器を用いる場合もあります。今回はその例として、基礎の配筋検査と傾斜の検査の様子を紹介します。
基礎の検査
弊社のインスペクションでは一般的に行われている目視や打診による割れ、欠損、化粧モルタルの浮きなどの確認に加え、基礎の配筋調査も項目に含まれています。これらの項目は「新築時に検査がされているとは思うが改めて確認して欲しい」という要望が多数寄せられていることもあり、毎回実施するようにしております。
鉄筋探査機の「ピッ」という音にお子様も興味津々の様子で、笑いの絶えない調査となりました。
基礎の2面で検査を行いましたが、図面に記載された間隔通りに鉄筋が設けられており、ご夫婦共に安心されている様子でした。
レーザーレベルによる傾斜の確認
以前テレビでビー玉を床に置くと転がる映像を見られたことが印象に残っていたようで、ご夫婦共に検査の様子を興味深く見ておられました。
インスペクションでは傾斜の検査の際、レーザーレベルやデジタル水平器といった機器を使用します。デジタル水平器は、確認範囲が狭く部分的な数値となってしまうことが多いため、なるべくレーザーレベルを用いて検査します。
こちらも床、壁、柱と特に問題となる数値は出ませんでした。
今回の検査では特に指摘事項も無くすべての検査を終えることができました。新しい新居に住まわれることを楽しみにされているようで何よりです。
なお、弊社では指摘事項が無かった場合も、確認箇所の様子を写真として記録おります。それらの写真は報告書としてお渡ししているため、今後建物に住まわれる中で確認箇所がどのように変化していくのか参考にしていただければ幸いです。
▼このインスペクターが担当しました!
「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。