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中古住宅の屋根リフォーム、種類や注意点を解説!

2022.10.25

今回は中古住宅の屋根リフォームについてお話ししていきます。

中古住宅を購入する際にリフォームも検討される方は多いと思いますが、屋根は建物の寿命にも直結する、不具合があった際は優先して修繕すべき部位です。

中古住宅の屋根リフォームの種類や注意点を詳しくご紹介します。

中古住宅の屋根リフォームの種類

中古住宅の屋根リフォームには大きく

  • 塗装をし直す
  • 今の屋根の上に新しい屋根を葺く(重ね葺き)
  • 下地の部分だけを取り替えて屋根材は再利用する(葺き直し)
  • 屋根材を新しく取り替える(葺き替え)

という4つのアプローチがあります。

屋根の一番外側に使われている材料のことを「屋根材」といい、現在の屋根材をどうするかによってリフォームにかかる費用は大きく変わってきます。

塗装のし直し

現在の屋根の表面の塗装のみを塗り替える工事です。

今の屋根の上に新しい屋根を葺く(重ね葺き)

これまでの屋根をそのままにして、その上から新しく屋根葺きを行う方法です。

下地の部分だけを取り替えて屋根材は再利用する(葺き直し)

現在使用している屋根材を一度取り除き、下地の部分の補修を行ったのち、再び同じ屋根材を再利用して葺き直す方法です。部分的な雨漏りの修理にはこの方法がよく用いられます。

屋根材を新しく取り替える(葺き替え)

屋根材だけでなく、下地まで完全に取り替える方法です。屋根全体を丸々新しいものと取り替えます。

屋根に使われる屋根材は大まかに3種類ある

屋根材は陸屋根などの特殊なタイプをのぞくと

  • 瓦屋根
  • スレート屋根
  • 金属屋根

大きくこれらの屋根材が使われています。

瓦屋根

瓦屋根は他の屋根材に比べて厚くて重い屋根材です。古い住宅でよく使われています。瓦屋根には陶器瓦や素焼き瓦などの粘土でできているものやセメントを固めてできたものがあります。

スレート屋根

スレート屋根はセメントに繊維状の素材を混ぜて薄い板にして作られる屋根材です。薄くて軽いので施工がしやすいのが特長です。

金属屋根

金属屋根はスレート屋根よりもさらに薄くて軽い屋根材で、亜鉛でできたトタン屋根、アルミニウムや亜鉛の合金でできたガルバリウム鋼板、錆びにくい合金のステンレス屋根などがあります。

中古住宅の屋根リフォームで注意すること

中古住宅の屋根リフォームを行う際は以下の点で注意が必要です。

  • 既存の屋根材の劣化
  • 屋根材の劣化による下地の劣化
  • 雨仕舞の劣化

既存の屋根材の劣化

屋根材は経年により劣化してしまいます。

  • 台風や雪による瓦の割れやズレ
  • 屋根材を止めるのに使われる釘の劣化
  • 金属の経年によるサビ

などです。もしこういったことが起きていてば屋根材だけでなく下地もダメージをうけているかも知れません。

どの程度のダメージを受けているか、リフォームを行う必要があるのかなどを事前に把握して置く必要があります。

屋根材の劣化による下地の劣化

瓦やスレートなどの下地にはルーフィングと呼ばれる特殊な防水シートが敷かれています。また、その下は野地板と呼ばれる木でできた下地材になっています。

防水シートは万が一屋根材が損傷を受けたとしてもそれが原因で建物に雨水が直接入り込んでしまうことを防ぐ役割をもっています。

とはいえ屋根材がダメージをうけているとその下地材もダメージを与えてしまう可能性があります。下地材である防水シートがダメージを受けると雨漏りの原因になるので建物全体にとってのリスクにつながります。

雨仕舞の劣化

屋根は屋根材や下地のように雨水を防ぐだけでなく、雨水をうまく地面まで誘導するような工夫がされており、それらの構造や仕組みの事を総称して「雨仕舞」といいます。

具体的には

  • 雨樋

などです。しかしこれらの部位も経年で劣化してしまいます。具体的な働きや劣化した時のリスクをご紹介します。

庇は窓や玄関についている小さな屋根のような存在で、直射日光や雨水が直接建物にダメージを与える事を防ぎます。劣化による壁とのつなぎ目の亀裂や表面の錆は、雨水が外壁から建物の内部に侵入する原因になるので注意しなければいけません。

雨樋

雨樋は、屋根に降り落ちる雨水をスムーズに排水溝に流し、雨水の跳ね返りが直接外壁や基礎に当たって劣化を早めてしまう事を防ぎます。

しかし雨樋も経年による劣化やゴミの詰まりで雨水がスムーズに排水しにくくなり、本来の役割が果たせなくなってきます。修繕や取替の必要があるか、事前にチェックしておく必要があります。

まとめ

今回は中古住宅の屋根のリフォームについてお話ししてきました。

屋根をリフォームすると、これまでの外観を一新することができますので、「新しく住み始める家」としての雰囲気を味わうこともできるかと思います。

中古住宅を購入した際は、屋根をリフォームすることを意識的に検討してみてください。

ホームインスペクションでは屋根をはじめとする建物の各部位をくまなくチェックし、異常が起きていないか、修繕にはどのくらいの費用が必要かの参考にすることができます。

安心して住み始めたいと考えておられる方はぜひホームインスオエクションを検討してみてはいかがでしょうか。

 

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