診断事例
新築戸建て
換気が全くできない床下
床下の構造に関する指摘事項をご紹介します。
床下に進入したところ、「通気」の仕組みが全くないことに気づきました。
通常、床下空間は湿気を溜め込まないようにするために通気口や基礎パッキンを設ける必要があります。
しかしその建物に通気口は存在せず、基礎パッキンも気密タイプのもので外部から空気を取り入れるタイプではありませんでした。
床下全体がカビや結露、木材腐朽のリスクに晒されているとても危ない状態と言えます。
施主様に現状を報告し、床下換気の仕組みを改めて設けることで話が進んだようです。
それにしても気になるのは、なぜ換気のような非常に重要な要素を考慮しなかったのかです。
おそらくですが「断熱材」を意識したからではないかと思います。
ちなみにこの建物のような床下断熱の場合は断熱層が床裏部分に形成されるため、通気口や基礎パッキンで換気を行っても断熱性能に影響はありません。
正しい知識で施工が行われたのか、確認しておくことが重要です。
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