診断事例
新築戸建て
天井解体と再施工が決まった軒先の断熱材忘れ
今回は断熱材の指摘事項をご紹介します。
小屋裏を確認したところ、一面全体の断熱材が施工されていない状態でした。
室内から見るとちょうどこちらの真裏、軒先部分にあたります。
それ以外の部分はこのように断熱材が施工されています。
断熱材は連続して施工を行うことで断熱層が形成され、初めて効果を発揮します。
施工が途切れてしまうとそこから熱が漏れ出し、正常に断熱材が機能しなくなります。
ちょうど扉を開けた状態の冷蔵庫をイメージすると分かりやすいのではないかと思います。
施工店に確認したところ、「これは仕様」とのことでした。
しかし第3者の立場から断熱性能の低下についてお伝えさせていただき、天井部分を解体して施工し直すことで話がまとまったようです。
断熱材に関する知識は売主と買主の両者が不十分な場合が多く、「こんなものだろう」と思ってしまいがちです。
しかしそれで本来手に入ったはずの恩恵を知らず知らず手放してしまうのはとてももったい無いと思います。
知識の重要性を改めて感じた調査となりました。
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Home Inspector
鳥居龍人
-Ryuto Torii-
建物を作る側から調査する側へ。過去の経験を生かしお客様の気づきにくい箇所の確認や普段見ることの出来ない場所を進んでゆき、購入や売却時の不安を取り除く。そういったご依頼者様の手助けができるような調査をご提供します。
- 既存住宅状況調査技術者
- 二級建築士
- JSHI公認ホームインスペクター