診断事例

新築戸建て

小屋裏で野地板の染み痕を発見した診断事例


今回ご紹介するのは、新築住宅のホームインスペクションで小屋裏を調査した際に見つけた「野地板の染み痕」の事例です。

ぱっと見る限りは雨漏れの形跡にも見えるかと思います。


調査時は含水率計での測定を行いましたが問題となる数値ではなく、直下の断熱材上に落水した形跡も見受けられませんでした。

このことから、建設時に水に触れて変色したものがそのまま残っている可能性が高いと考えられます。

とはいえ、100%確実ではありませんので、調査時に写真を残しておくことで今後この染みに変化が無いかを確認していくことが大切です。

雨漏れに関しては新築の保証があるので、保証中にもしも問題があれば対応してもらえます。
そのため「新築時に記録しておくこと」が後々大事になってきます。

 

ちなみに、仮に記録がない状態で家を売却しようとしたとき、このような染みが見つかった場合は”雨漏れの可能性”と判断されることがあります。

雨漏れでは無いことを証明するには、散水調査(足場を用意して長時間水を当てて浸水が無いかを調べる特殊な調査)が必要となりますが、この方法は費用がかさむため注意が必要です。

新築時に引渡し前の第三者調査を入れていない場合は、お早めに確認しておくことをおすすめいたします。

▼このインスペクターが担当しました!

 

「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。