診断事例
新築戸建て
軒樋の接続部分に隙間を発見した事例
新築の内覧会に同行してのホームインスペクションの事例をご紹介します。
軒樋の接続部分に隙間を発見
今回のインスペクションでは、指摘箇所として軒樋(のきどい)の接続部分に隙間が見つかりました。
隙間があるからといって雨漏れに直結する訳ではありませんが、雨漏り対策としては注意が必要です。
通常屋根に降り掛かった雨水は樋で受けて排水する仕組みになっていますが、樋の途中で水が別の場所に流出してしまうと本来は雨水が触れるはずのない場所に水がまわってしまう可能性があります。
特にサッシまわりは雨漏りを起こしやすく、劣化の進行状態によっては想定外の雨漏れが発生・・なんてこともあるため、リスクを軽減するためにも樋を直していただく必要があります。
軒樋の接続部分は屋根の端部にあるということもあり、外周から見るだけだと見落としがちな箇所です。
敷地から見上げるだけではなく、しっかりと上階の窓などの屋根に近い場所から周囲を確認することで問題を発見しやすくなります。
今回は目視で明らかに隙間があることが確認出来ましたが、目視だけでは確認出来ない隙間が存在するケースもあります。
すでに引き渡しが完了している場合は、雨の日に建物の周囲をグルっとまわってみて、変わった水の流れができていないかを確認してみることをおすすめします。
時折、依頼主様から「雨天の場合も診断は出来ますか?」とご質問をいただくことがあります。
確かに晴れていたほうが建物を見て回りやすいかもしれませんが、雨水関連のチェックが出来るという雨天ならではのメリットがあることも覚えておいて損はないでしょう。
▼このインスペクターが担当しました!
「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。