診断事例
天井点検口を新設する際は「位置」に注意!中古住宅での診断事例
今回は中古住宅をご購入直後に実施した調査事例をご紹介します。
元々お客様は雨漏れが心配ということで屋根裏の状況も気にかけておられていたのですが、あいにく天井点検口が無いということらしく・・・
それでは点検が出来ないということもあり、ちょうど室内リフォームをお願いしていた会社さんに天井点検口を設けてもらったとのことでした。
天井点検口を作成し、弊社にインスペクションのご依頼となりました。
屋根裏の収納部屋を発見
いざお伺いしてみて気づいたのが、屋根裏に収納部屋があるのですが・・・明らかに壁に切れ目が・・もしかして点検口として設けられた入口ではないだろうか?
そんな考えもありましたが、新設された点検口は別の箇所にあるためそこからまずは入ることにしました。
ところが・・・新設された点検口から入ろうとしたものの、屋根の傾斜で高さが十分に無く、進入するのにかなり苦労する状況でした。
屋根裏での状況は雨漏れしている様子もなく、その他にも大きな問題は無かったので安心しました。
とはいえ、やはり裏側から見ても屋根裏収納部屋の壁が点検口になっており、そこからも十分に入れる様子でした。
天井裏を覗くための点検口といっても、必ずしも天井面にしか無い訳ではなく、屋根裏収納の壁からも入れるケースがあります。
点検口新設の際は位置に注意
たとえ点検口が設置されていたとしても、工事の際の設置しやすさから場所を決めたり、見た目重視で点検口をクローゼット内に隠して設けていることもあります。
屋根の勾配についての配慮が無かったり、棚の設置により点検口の蓋さえ十分に開けられないということもあります。
もしこれから新築を建てる予定であれば、建築後に点検が十分可能かどうかの確認をおすすめします。
また、新たに設置する場合もその位置については注意が必要になります。
小屋裏や床下といった普段見えない箇所こそ色々と問題が起きている可能性があります。
「調査はしたいけれど点検口が無い・・・どこにお願いしたらいいのかわからない・・・」という場合は、弊社でも点検口の設置は実施していますのでご相談ください。
「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。