診断事例
床下空間がない家でのシロアリの調査
今回は中古住宅をご購入された方の調査事例をご紹介します。
e-LOUPEのホームインスペクションは、床下や小屋裏への進入調査が標準メニューとして含まれています。しかし物件によっては進入しての調査が難しい場合もあります。
今回お伺いしたお家がまさにそのような状況でした。
事前に「床下には入れない」とはお伺いしていましたが、そもそも床下空間そのものが無い造りとなっているお家でした。
建物の外周でシロアリの被害を発見
また、外周の調査の際に目に止まったのがあります。敷地内の切り株と隣地宅の木柵です。どちらにもシロアリの被害が見受けられました。
中古住宅の場合は特に注意が必要なのがシロアリ被害です。建物が木柵のようにシロアリに食べられてしまっている可能性があるため、床下に入れないお家でもきちんとした調査をしておくのが望ましいです。
「床下に入れないのにどうやってシロアリの調査をするの?」と思われるかもしれませんが、調査方法は2つあります。
1つ目は、「目で見える範囲を可能な限り観察する」です。
1階の木でできた部分を目で観察したり、直接触って異常がないかを確かめます。
シロアリ探査機でシロアリの生息がないか確認
2つ目は、「専用の機材を用いて調査する」です。
シロアリの被害は人間が気づかない間に徐々に広がっていきます。見た目は綺麗でも中身はスカスカになっている・・というのがシロアリ被害の厄介な点です。
そこで活躍するのが「シロアリ探査機」です。シロアリ探査機は木材の上から当てることによって木の内側でシロアリが動いているかどうかを検知することができる機械です。シロアリ探査機を用いてシロアリの生息が無いか確認しました。
調査の結果、幸いにして今のところは機械の反応でも生息の反応はありませんでした。
しかし、この状況で何も対策が無いと今後被害に繋がる可能性もあります。予防のアドバイスをさせていただきました。
たとえ床下空間が無くてもシロアリの予防をする方法は存在します。もし同じような造りで床下が無く、対策を取られてない方はお気軽にご相談ください。
▼このインスペクターが担当しました!
「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。