e-LOUPEの旬ネタコラム
- 新築戸建て
内覧会の注意点とは?失敗しないために知っておくべきポイント
WRITER
岩井 数行
二級建築士 e-LOUPEインスペクター
「内覧会で気をつけることはありますか。事前の準備や当日の流れなど覚えておいたほうがいいことがあれば詳しく知りたいです。」
このような疑問にお答えします。多くの方にとって内覧会は「初めて行う」ものではないかと思います。ですので「あの時もっと見ておけばよかったな・・・」という後悔が残らないようにしたいものです。
今回は内覧会を行うにあたって気をつけるべき点についてまとめていきます。
目次
内覧会を行う際に気をつけること
内覧会を行う際に気をつけることとして
- 室内は空調設備がまだ使えない状態である事が多い
- キズや汚れの引き渡し後の対応は難しい
- 当日は時間に追われがちになる
- 不具合は見えないところで見つかりやすい
これらの項目についてご紹介していきます。
室内は空調設備がまだ使えない状態である事が多い
内覧会の時点では冷暖房の空調が使えず、寒さや暑さを我慢しながらのチェックが想定されます。そうなれば「寒いしもういいかな?」と妥協することになってしまいがちです。暑さ・寒さ対策はしっかりと準備をしておくようにしましょう。例えば、夏だと水分補給のドリンクやタオルなどを準備をしておいた方がいいですし、冬はカイロや上着を用意しておいたほうがいいでしょう。
キズや不具合の引き渡し後の対応は難しい
内覧会は建物を引き渡す前の最終確認の意味合いが込められています。引き渡しを終えてしまうと、クロスの汚れやフローリングのキズ、その他の建物の不具合なども対応が難しくなってしまうケースが多いので、内覧会の際にしっかりと確認しておくようにしましょう。もちろん「どうせ住み始めたらすぐに汚れるから」という人ならばそれほど細かく確認する必要はありませんが、「住み始めた時は汚れやキズはない状態であるべきだ」と考えておられる方は相応の準備が必要になります。
例えば、汚れを確認するためのライトや、補修をして欲しい箇所を記録するためのマスキングテープは事前に用意しておくようにしましょう。
ただし、もし天井など高所で問題を見つけた場合は無理してマスキングテープを貼ろうとすると落下して怪我をしてしまうと危険ですので注意しましょう。高所にキズを見つけた時はマスキングテープに「矢印」や一言記載などをして壁に貼っておけば問題ありません。
当日は時間に追われがちになる
内覧会の当日は設備の説明もありますし、あらかじめどれくらいの時間で行うかを決めている場合もあります。そういった内覧会では、「時間も限られていたし、設備の説明などもあり、なんだかんだバタバタしていてあまり見れなかった・・・」となってしまうかもしれません。
内覧会の日程について事前に調整をする段階で、時間に余裕をもったスケジューリングにしたいことを売主側に伝えておきましょう。また、建物の不具合を確認する際はどの部屋をどの順番でどこを見るのか、を自分なりに計画しておくと見落としもなくなるのでおすすめです。
不具合は見えないところで見つかりやすい
多くの人が新しい住宅をチェックするときに真っ先に目が行くのは、フローリングやクロスなど、「目に見える部分」だと思います。しかし建物の不具合は
- 浴室の天井裏
- 台所下の配管
- 床下の断熱材
- 小屋裏の金具
など、「目に見えない場所」で起きやすい傾向にあります。目に見える場所だけでなく、「注意深く観察しないと分からない場所」にも意識を向けるようにしましょう。
まとめ
今回は内覧会で注意すべき点についてご紹介してきました。引き渡し前にしっかりチェックをしなければいけないのはやはり「構造部分に問題がないかどうか」についてです。建物に長く住めるようにするための第一歩は引き渡し前の点検です。しっかりと安心であることを確かめた上で住み始めるようにしましょう。
とはいえ、やはり知識や経験がない方がそういったチェックを理想的な形で行うのはやはり難しい部分もあるかと思います。そこで活用していただきたいのが「ホームインスペクション」です。e-LOUPE では、内覧会に同行して住宅の不具合の有無をお客様に変わって調査する「内覧会同行サービス」を実施しています。もし
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「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。