e-LOUPEの旬ネタコラム
- 新築戸建て
建売を買う時の注意点をホームインスペクターが解説!
「建売の住宅の購入を検討しています。建売を買う時の注意点があれば知りたいです。」
このような方のためにこのページでは建売住宅を買う時の注意点についてご紹介していきます。
建売住宅を買う時の注意点は3つ!
建売住宅を買う時の代表的な注意点として
・建物の周辺環境
・購入後のアフターサービス
・住宅の状況
が挙げられます。
建物の周辺環境
建売住宅の立地条件は自分や家族のライフスタイルにあっているでしょうか?
当然ですが建物は動かせません。「ここ、住みにくいな・・・」と後で後悔しないようにする必要があります。
周辺環境でチェックするポイントとしては
・公共交通機関(電車・バス)の使いやすさ
・周辺の交通量(車通りの多さなど)
・夜間の治安
・生活に必要な施設へのアクセスの良さ
等が挙げられます。通勤に電車やバスを使っているのであれば
- 駅まで徒歩でどれくらいなのか
- 勤務地にはアクセスしやすいか
などを考えればいいでしょう。
スマホの地図アプリでも簡単に調べられますが、なるべく「自分の足で」確かめるのがおすすめです。なぜかというと「実際の雰囲気」を掴めるからです。
通勤や通学であれば「ほぼ毎日」使う事になります。
・電灯が多く夜間も安心か
・車通りは多いか
などは自分の目でみた方が確実ですし、スーパーやコンビニが近くにあるかの確認もできます。是非一度自分で足を運んでみましょう。
建物の状況
「安価」であることは建売住宅の大きなメリットです。
しかし安価であればあるほど住み始めてからの問題も起こりやすくなります。
「検査機関で見てもらっているんだから大きな問題は起こらないんじゃないの?」
と思うかも知れませんが、そうは言い切れません。
確かに第三者機関の検査員による中間検査(任意)や完了検査が行われる事は間違いありません。
しかし残念ながら必ずしも十分な品質を保証してくれるわけではありません。実際に私がこれまで調査を行ってきた建売住宅では
- 床下の断熱材の欠落
- 開口部のコーキング不足
等の指摘事項を発見するケースが存在しました。
また、フローリングやクロスの傷などについても引き渡し後に見つけた場合の補修は有償となるケースが大半です。
内覧会ではしっかりと確認しておくようにしましょう。
メンテナンスのしやすさ
現状の不具合だけでなく、「将来も建物をいい状態を保ち続ける事ができるか」もしっかりと確認をしておく必要があります。
例えば「点検口」がなければ定期的な床下の点検ができないので、配管の水漏れやシロアリ被害の対策が難しくなります。同様に天井点検口や押し入れがないと雨漏りなどのトラブルに対応しづらくなります。
また、建売は分譲住宅地にいくつも家を建てて分譲していく形式が多く取られていますが、隣家との距離も建物の保全の上では重要です。
例えば、住宅が密集していると「外壁の塗装工事をしようと思っていたが間隔が狭すぎて足場を組むことができない」といった状況になってしまうことも考えられます。
建物の寿命は定期的なメンテナンスを行うかどうかで大きく変わります。だからこそ「メンテナンスを行いやすく造られているかどうか」はとても大切なのです。
購入後のアフターサービス
もし万が一不具合が起きた時、売り主はサポートを行ってくれるでしょうか?
アフターサービスも建売住宅を買う時の大事なポイントです。
日本の新築住宅は住宅品質確保促進法(品確法)により『瑕疵担保期間10年の義務』があります。
しかしこの法律の対象は「完成して1年以上経過していない物件」です。建売住宅の場合、品質が保証されておらず、何か不具合があっても誰も責任を取れない場合もあるので注意が必要です。
また、アフターサービスの力の入れ具合は「業務形態」により異なる傾向があります。
住宅販売の業務形態には
- 土地の買い取り、施工、販売を全て自社で行う会社
- 土地の買い取り、施工は自社で行い、販売は委託している会社
- 土地の買い取り、販売は自社で行い、施工は委託している会社
など様々なケースがあります。
アフターフォローに限らず
営業担当と施工担当は連携が取れているか
元々の土地の様子を事前に調べてくれているか
などについても影響が出てくることを頭に入れておいた方がいいでしょう。
さいごに
今回は建売住宅を買う時の注意点についてご紹介してきました。
住み始めてから「失敗した」と後悔しないためには事前に様々な視点からその物件を調べる必要があります。今回ご紹介した内容を参考に是非理想のマイホームを見つけてください。
「見えないところへの徹底した追求」がe-LOUPEの基本方針です。